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昨日のブラジル戦を、0−3で落として、今大会は終了した。 4大大会で32年ぶりのメダル、グラチャンでも初めてという 銅メダル。この結果は、十分評価されるべきものだと思う。 でも、キューバ戦、ブラジル戦を観ていると、世界トップとの 差はまだまだ大きいと言わざるをえない。これから更に上を 目指して向上していってほしいと思っている。 今大会の収穫は、一つには若手や国際大会の経験の少ない 選手に成長が見えたことだろう。 今回のチームで、北京オリンピック時のチームでレギュラーだった と言えるのは、宇佐美と石島ぐらい。石島も、そのときは出だした ところだった。 もちろん、越川や山村が故障で外れてしまったこともあったが、 新しい選手たちにとっては絶好のチャンスだった。 そんな中で、清水と福澤という両ウイングスパイカーが、見事な 活躍を見せた。大会通じて出場したこと自体にすごく意味があって、 二人自身が収穫と課題を感じているのではないか。 収穫は、二人のサーブやスパイクは、十分に世界レベルであることが 分かった点だと思う。チームの得点源となり、何度となく要所で決めて くれた。 課題は、高いブロックにつかれたときの対応だろう。川合俊一さんが 何度も指摘していたが、正直に打つのではなく、当てて返す、ブロック アウトを狙うのもときに必要である。日本では、石島や米山にはそういう テクニックがあったが、二人にもこの辺を身につけてほしい。 それから、センター線の、松本、冨松、枩田らにとっても良い経験に なったと言える。清水・福澤を生かすためにも、センター攻撃を機能させる 必要がある。セッターと追求するスピードバレーの中心に、彼らがなって くれなくては困る。 彼らのブロックには手応えを感じるモノがあった。また、特に松本は細かい つなぎでも活躍していた。後は、攻撃である。 そして、チーム全体に言えることとして、全てのプレーに精度を上げることが求められる。 敗れた試合は、サーブレシーブの乱れ、サーブの弱さ、細かいミスが重なった。 強敵相手に精度の高さをキープすることは難しい。でも、選手たちがそれを体感し、 具体的にどの技術をどうすれば、というモノがきっと見つかっているはず。 そこに期待したい。 更に、ベンチワークでも、いろいろと見えた気がする。 今回は若手中心だったため、レギュラーが完全には固定されておらず、 それが良い方向に働いた。調子が悪いとみれば、積極的に交代した。 宇佐美と阿部の完全併用は大会通じて目立った。石島や福澤がつかまれば、 安定感のある米山を投入した。 そしてブラジル戦。第1セットでリベロ・田辺のレシーブが乱れると、井上 に交代する。 現代バレーでは、日本はこういう戦いをすべきだと思っている。 レギュラーを固めて成熟をはかることも大事だが、今回のようにベンチ全員を つぎ込んで戦うことで、試合が作れてチャンスが出てくるように思うのだ。 また、これがデータに連動してくれば、更に効果を発揮する。 今回のグラチャン男子は、日本の進む方向性が少し見えた気がして、面白かった。 もちろん、世界との差はとてつもなく大きいわけで、銅メダルの結果に浮かれる 気持ちはまったくないけれど。 間もなく開幕するVプレミアリーグで、今回のメンバーがどういうプレーをするかを 注目したいと思う。 次につながる大会だったと言いたい。 |
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