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help リーダーに追加 RSS 『あなただけ今晩は』

<<   作成日時 : 2008/11/28 22:02   >>

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数日前に「映画を観るぞ」みたいなことを書いたが、そのノリで録画したまま放置してあった映画を観た。ビリー・ワイルダー監督のラブ・コメディ、「あなただけ今晩は」である。

主演がジャック・レモンとシャーリー・マクレーンというコンビで、ビリー・ワイルダー監督は同じ顔ぶれで「アパートの鍵貸します」を撮っているが、ある意味ゴールデンメンバーで製作された映画である。

三谷幸喜さんが多大な影響を受けた監督だが、そんな空気がプンプン匂う。全てセットであるというパリの下町の街並みは、生活感がありながらもオシャレそのもの。元々ミュージカルであった作品を映画化したこともあり、音楽も賑やかで楽しい。

ジャック・レモン演じるネスターは真面目で不器用であるが故に、シャーリー・マクレーン演じる「可愛いイルマ」への愛を守るために無茶な計画を立てる。その無茶っぷりは、コメディらしい暴れ方をしているが、愛に生きる男の悲しさと熱さを表現している。監督の力であり、役者の演技力であろう。

またシャーリー・マクレーンの演技なり見せ方も秀逸。この映画のミソは、イルマが娼婦でありながらネスターを暴走させるぐらい魅力的でなければならず、その意味で十分に成立していた。セクシーさと可愛らしさを併せ持ったイルマは、この映画を作品として、上質なコメディに仕上げたと思う。

けっこう長い映画で、中盤は「X卿」のはじけっぷりに笑わされるが、やや中だるみするところもあった。しかし、終盤になるとテンポが上がり、そこからたたみかける感じで話が展開して、終わってみれば爽快な気分に。やはり良い映画だと思う。

三谷幸喜さんの「王様のレストラン」での名ゼリフ、「それはまた別の話」は、この映画から来ている。三谷作品に通じる細かい伏線や笑いを散りばめながら、オシャレさを感じさせるコメディで、何より愛を温かく描いている。娼婦が生きる裏通りが舞台なのに、暗さがなく粋である。この辺りの仕上がりが、爽快感を与えるのだろう。

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